2014年7月10日木曜日

オモイデおしえて 004 JNKさん

今回思い出を寄せてくださったJNKさんは30代の女性、福岡県大牟田市にお住まいの方です。うれしかった思い出やちょっと悲しかった(腹が立った?)思い出などを、ありのままに語ってくれました。


わたしのケンビデビューは、「ビュッフェ展」だったと思います。
図録買ってたことで思い出しました。
思い出して、手にとりぱらぱら開く。
太い線。暗い色調。
ケンビで、かつかつヒールを鳴らしたことで、怒られた事を思い出しました。
そんなに音出してない!という思いと、そんなに人いないし!という思い出。
ケンビの印象は、ゆーっくり見れるからいいなーと思ったし、いま思えば、かつかつの足音さえも、他の鑑賞者の事を思えばこその注意だったかと()

「安野光雅展」では、見ていくうちに引き込まれてるし、楽しい!と思って鑑賞したことを覚えています。

「糸の先へ展」では、物販ボランティアをさせていただき、ケンビスタッフの顔を知ることができたし、詳しい説明や作品に対する愛情を知ることができました。貴重な経験でした。

しかし、一番大きな思い出は、「江上茂雄展」です。
地元大牟田を描く路傍の画家江上さんを取り上げてくださった学芸員さんをはじめそれに関わった方々に多大な感謝を感じました。ケンビがなければ、埋没していたであろう作品たち。そこに縁を感じずにいられませんでした。私は江上さんの親戚でもなんでもありませんが、これは大牟田の遺産であり歴史であり、宝であると思いました。また、展示スペースも、全てがD.I.Yで、温かくじーっといつまでもみていたくなる空間でした。ありがとうございました。

そんなケンビを持つ福岡県民であることに誇りを持てます。
これからも、温かいケンビでい続けてください。


じつはJNKさんは、ぼくの友人でもあります。ここで語ってくれている「糸の先へ」を担当している時に知り合いました。そして去年の「江上茂雄展」でより仲良くなりました。

が、さらにおどろきの発見!

JNKさんのケンビデビューである「ビュッフェ展」が、なんとわたしの学芸員デビューの展覧会でした。ケンビ(と、思いがけずぼく)が、JNKさんの思い出や人生と隣り合って在ることがとてもうれしく、はげまされました。

JNKさん、いつも、ずっと、ありがとうございます。どうぞこれからもよろしく。

もしまた「ヒールかつかつ」を叱るスタッフがいたらぼくにおしえてくださいね~笑



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