2014年4月4日金曜日

「福岡県文化会館建設50年記念 とっとっと? きおく×キロク= 」展覧会概要 

福岡県立美術館では2014年10月4日から「とっとっと? きおく×キロク= 」という展覧会を開催します。

このブログは、展覧会にまつわる(ときには無関係な...)いろいろをみなさんとシェアするための場所です。管理者(投稿者)はわたくし「ぶらぞう」こと竹口。この展覧会を担当する学芸員です。どうぞよろしく。

投稿一発目は、展覧会の概要を。

昭和39年(1964)開館当初の福岡県文化会館。後ろは福岡市民会館

福岡県立美術館の前身にあたる福岡県文化会館が昭和39年(1964)に建設されて今年で50年。昭和60年(1985)の改築や現在進行中の耐震工事を経て建物は今も現役です。この展覧会はこれまでの50年の歴史を振り返るための展覧会です。

そして福岡県文化会館/福岡県立美術館の歴史を振り返りながら、同時に「記憶」と「記録」をキーワードにしてさまざまな作品を紹介します。髙島野十郎や江上茂雄、山本作兵衛といった当館なじみの所蔵作家はもとより、地元作家6人(泉山朗土、今岡昌子、酒井咲帆、寺江圭一朗、菱川辰也、森田加奈子)による作品もかけ合わせて展示。美術が元来持っている記録媒体や記憶装置としての働き、それゆえの今日的な広がりや深まりを見つめます。


一風変わった展覧会タイトルとなっている「とっとっと?」は、言わずと知れた九州の方言。福岡(博多)や長崎、熊本で「とっとっと?」と聞かれて「とっとっと!」と答えれば「取って(撮って)るよ」という意味になります。記憶と記録に着目するこの展覧会では、「記録を取る」「写真を撮る」「記憶を大切にしまっておく」といったことをかけ合わせ、あるいは「とつとつと歩いていく」そんなイメージも重ね合わせています。

作家だけではなく展覧会に参加くださるみなさんといっしょに、過去を振り返りながら未来をつくる、あるいは未来の方を向きながら過去をつくりなおす、そんな場が生まれればと願っています。


福岡県文化会館建設50年記念 とっとっと? きおく×キロク=

10月4日(土)~11月24日(月祝)
福岡県立美術館 4階展示室ほか
一般300円(200) 高大生140円(100) 小中生60円(50)
*( )内は20名以上の団体料金
*以下の方々は無料=身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者/毎週土曜日の高校生以下/教員引率による児童・生徒およびその教員



*以上の内容は福岡県立美術館のホームページでもご覧いただけます。
http://fukuoka-kenbi.jp/blog/20140324_kenbi2429.html
http://fukuoka-kenbi.jp/exhibition/2014/kenbi2497.html
http://fukuoka-kenbi.jp/