展覧会に出品している作品リストをケンビHPにアップしています。リストにたどり着くまでちょっと面倒ですが、興味ある方は参考にしてください。
http://fukuoka-kenbi.jp/blog/20141014_kenbi3485.html
福岡県立美術館で2014年10月4日から開催される展覧会「福岡県文化会館建設50年記念 とっとっと? きおく×キロク= 」の特設ブログです。担当学芸員の竹口(ぶらぞう)が運営しております。【公式HP】 http://fukuoka-kenbi.jp/
2014年10月14日火曜日
2014年10月9日木曜日
オモイデおしえて 008 銀河宙太さん
60歳の銀河宙太さんから、心にしみる思い出をいただきました。
福岡県文化会館(現福岡県立美術館)が天神の地に立って、もう50年になるんですね。
光陰矢の如し、といいますが、まさにその通りで、いろんな思い出が浮かんできます。
文化会館時代は、美術館と図書館を併設していました。その美術館の思い出として「ルノワール展」鑑賞があります。親友の成清君とワクワクして鑑賞した覚えがあります。
高校時代のことだから、1971年の思い出でしょうか。西鉄柳川駅から電車に乗り、一時間ほどして福岡駅に着き、そこからテクテクと徒歩で天神のビルの谷間を抜けて須崎公園を目指しました。田舎に住んでいるので、その場所が中々分からず、何度も尋ね聞きしながら行ったものです。当時、斬新な建物が目に入るまでは、そんなに時間はかかりませんでした。
美術館の入口には、入館待ちの人々で溢れていました。しばらくして美術館内に入り、所狭しの状態で、ゆっくり鑑賞しようにもそれは出来ず、鑑賞する人々の波にまかせて館内を進みました。数年前、ゴッホ展を九博で鑑賞したときもそんな状態でした。人気の展覧会は、どんなに時代が変わっても多くの鑑賞者で賑わうようです。きっと印象派の画家たちは、日本人好みでしょう。彼らの絵画は、明るくて、柔らかくて、穏やかで、そして心をしっかり和ませます。絵画鑑賞は、世知辛い人生を豊かにします。
当時、この展覧会の、ルノワールのどの絵に感動したか、今になっては忘却の彼方で、すっかり記憶にありません。しかし、どの絵も二人とも興奮の中で鑑賞したに違いありません。この青春真っ只中の「ルノワール展」鑑賞は、永遠に、在りし日の福岡県文化会館の姿とともに貴重な心の財産になっています。
イスラエル、イラク、シリア、ウクライナ等、世界のどこかで戦争が行なわれています。その国の人々は絵画鑑賞どころではありません。平和あってこその絵画鑑賞です。最近、絵画鑑賞をしながら、平和そのものの尊さを感じざるを得ません。
最後の一文、本当にその通りだと思います。だからこそ美術館は安心できる場所でもあります。
ところで10月4日にオープンしたばかりの展覧会場には、銀河宙太さん思い出の「ルノワール展」のポスターがこっそりまぎれこんでいます。
福岡県文化会館(現福岡県立美術館)が天神の地に立って、もう50年になるんですね。
光陰矢の如し、といいますが、まさにその通りで、いろんな思い出が浮かんできます。
文化会館時代は、美術館と図書館を併設していました。その美術館の思い出として「ルノワール展」鑑賞があります。親友の成清君とワクワクして鑑賞した覚えがあります。
高校時代のことだから、1971年の思い出でしょうか。西鉄柳川駅から電車に乗り、一時間ほどして福岡駅に着き、そこからテクテクと徒歩で天神のビルの谷間を抜けて須崎公園を目指しました。田舎に住んでいるので、その場所が中々分からず、何度も尋ね聞きしながら行ったものです。当時、斬新な建物が目に入るまでは、そんなに時間はかかりませんでした。
美術館の入口には、入館待ちの人々で溢れていました。しばらくして美術館内に入り、所狭しの状態で、ゆっくり鑑賞しようにもそれは出来ず、鑑賞する人々の波にまかせて館内を進みました。数年前、ゴッホ展を九博で鑑賞したときもそんな状態でした。人気の展覧会は、どんなに時代が変わっても多くの鑑賞者で賑わうようです。きっと印象派の画家たちは、日本人好みでしょう。彼らの絵画は、明るくて、柔らかくて、穏やかで、そして心をしっかり和ませます。絵画鑑賞は、世知辛い人生を豊かにします。
当時、この展覧会の、ルノワールのどの絵に感動したか、今になっては忘却の彼方で、すっかり記憶にありません。しかし、どの絵も二人とも興奮の中で鑑賞したに違いありません。この青春真っ只中の「ルノワール展」鑑賞は、永遠に、在りし日の福岡県文化会館の姿とともに貴重な心の財産になっています。
イスラエル、イラク、シリア、ウクライナ等、世界のどこかで戦争が行なわれています。その国の人々は絵画鑑賞どころではありません。平和あってこその絵画鑑賞です。最近、絵画鑑賞をしながら、平和そのものの尊さを感じざるを得ません。
最後の一文、本当にその通りだと思います。だからこそ美術館は安心できる場所でもあります。
ところで10月4日にオープンしたばかりの展覧会場には、銀河宙太さん思い出の「ルノワール展」のポスターがこっそりまぎれこんでいます。
見に来てもらえればうれしく思います。
【展覧会レポ 10/5】日比野克彦さん公開設置
あれ、展覧会始まってましたね。すっかり放置気味でした。ごめんなさい。
展覧会が無事始まった10月4日にはオープニングトークと称し、今回出品してくれた6人の地元作家(泉山くん、今岡さん、酒井さん、寺江くん、菱川くん、森田さん)が集まってそれぞれの作品や制作について語ってくれました。頷ける話や意外な話など、あっという間の1時間半でした。
10月5日には作品を特別出品くださった日比野克彦さんが来館、公開設置となりました。会場にて設置されるのは日比野さんが1984年の芸大大学院終了制作として制作した《ONE NIGHT A DAY》。じつはその一部のパーツを組み合わせて10年後の1994年に再構成されたのが当館が収蔵している作品となります。そんなことがご縁となっての今回のイベント。
定刻の17時20分に始まった公開設置は、当初「18時過ぎには終わろうかな」という日比野さんの言葉をうれしく裏切り、ほとんど本気の公開制作の様相となり終了したのはなんと20時。当初参加くださった80名の方も、約半数の方が最後まで見届けてくださいました。
設置(制作)された作品は会期終わるで会場にありますから、みなさんどうぞ見に来てくださいね。
2014年9月18日木曜日
オモイデおしえて 007 市川直代さん
| 朝日新聞(昭和40年12月3日)より |
今回思い出を教えてくださった市川直代さんは63歳の女性。美術館デビューはもちろん文化会館のツタンカーメン展。
小倉で生まれ、小倉で育ちました。中学3年(昭和40~41年)の冬、高校受験の合格祈願に学校から3年生全員(約630人)で太宰府天満宮に参拝、その後県文化会館で開催中の「ツタンカーメン展」を見に行きました。黄金のマスク、数々の宝飾品、そして美術館という空間に驚きました。「ツタンカーメン展」はわたしの美術館デビューでした。
高校生になると友人とユトリロ、モディリアーニ、ロートレック、ルノワールと展覧会があるたびに見に行きました。
見終わると天神へ。福ビルの「ニック」に行き、いつかはこんな生活をと思い、1階の「とうじ」で手の届く絵葉書を買い、地階の「ロイヤル」でカレーライスを食べ、大満足で小倉に帰りました。青春の入口の良き時代の思い出です。
淡々と語ってくださった思い出が、それだけにしみじみ染みてきます。「ニック」や「ロイヤル」の名前も出てきて、古き良き天神を謳歌された世代ですね。
私が福岡に暮らすようになったのが2000年、来た時にちょうど「ニック」は無くなっていて、後でその名前を知りました。ニックの思い出を語る人に会うと、うらやましいなあという思いと、くやしいなあという思いとが交錯します(笑)
私が福岡に暮らすようになったのが2000年、来た時にちょうど「ニック」は無くなっていて、後でその名前を知りました。ニックの思い出を語る人に会うと、うらやましいなあという思いと、くやしいなあという思いとが交錯します(笑)
思い出が私自身のなかにないからこそ、そこはいつまでも憧れの場所として心のなかに在りつづけるのでしょう。
2014年9月14日日曜日
「とっとっと?」展しおりチラシもとっとっと?
チラシがブックカバーになっちゃうならば、やっぱりこれも必要でしょう。
「A4チラシは大きいからレジの横には置けんとよ...。」と残念に思ってくださっているショップスタッフの方! どうですか?
ご興味お持ちでしたら担当のぶらぞう(竹口) kjtkgch(*)gmail.com [(*)を@に]までご連絡ください。お送りするかお持ちするかします。
2014年9月10日水曜日
「とっとっと?」展チラシをとっとっと?
ひょっとしてすでに目にした方、いらっしゃいますか? フラッシーな黄色の、雲のような水玉のようなふしぎな模様が一面に浮かぶこのチラシ。
はい、これが「とっとっと? きおく×キロク=」のチラシです。デザインしてくれたのは矢野貴昭さん(vielen dank !)。
どんなチラシにしようかと話し合っている時、ぼくら二人の間に浮かんできたキーワードは「モヤモヤ」でした。頭の中の記憶というのは整理されずに絡み合い、モヤモヤしていながらも時にはとても鮮烈によみがえってきたり生々しくあったり。そんな記憶のありようをヴィジュアル化できないかと試行錯誤の末に生まれたのです。
しかもこのチラシ、ちょっとした仕掛けがあります。画像ではA4の一枚ものに見えるかもしれませんが、実物はチラシの上と下とがガバッと開く仕様。展覧会情報はその中面にびっしりとレイアウトされているのですが、このまま二つ折りにすればなんとブックカバーになるのです!
本という記録媒体を包み込み、とっておきの思い出にもしてくれるブックカバー。ただの展覧会チラシがそんなささやかな贈り物になれば素敵だなと、矢野さんがデザインしてくれました。
ぜひ手に取ってみてほしい。
いえ、ぜひ「とっとって」ください!
はい、これが「とっとっと? きおく×キロク=」のチラシです。デザインしてくれたのは矢野貴昭さん(vielen dank !)。
どんなチラシにしようかと話し合っている時、ぼくら二人の間に浮かんできたキーワードは「モヤモヤ」でした。頭の中の記憶というのは整理されずに絡み合い、モヤモヤしていながらも時にはとても鮮烈によみがえってきたり生々しくあったり。そんな記憶のありようをヴィジュアル化できないかと試行錯誤の末に生まれたのです。
しかもこのチラシ、ちょっとした仕掛けがあります。画像ではA4の一枚ものに見えるかもしれませんが、実物はチラシの上と下とがガバッと開く仕様。展覧会情報はその中面にびっしりとレイアウトされているのですが、このまま二つ折りにすればなんとブックカバーになるのです!
本という記録媒体を包み込み、とっておきの思い出にもしてくれるブックカバー。ただの展覧会チラシがそんなささやかな贈り物になれば素敵だなと、矢野さんがデザインしてくれました。
ぜひ手に取ってみてほしい。
いえ、ぜひ「とっとって」ください!
2014年9月9日火曜日
6人の作家紹介
今回「とっとっと?」展では、ケンビの収蔵作品/作家のほかに福岡を拠点に活躍中の作家6人の作品も展示します。その6人のプロフィールを以下にご紹介:
泉山朗土
IZUMIYAMA
Road
1974年 東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、現代美術作家 柳幸典に師事。 2004年recomemo workshop & studio設立。これまで日比野克彦、藤浩志、中ハシ克シゲ、小沢剛などの制作ドキュメントのほか環境設計プロジェクトの記録や企業・建築のプロモーション制作などを行っている。 Susan Norrieの全撮影を手掛けた"SHOT"
Edinburgh International Festival 2009/ "TRANSIT 2011" YOKOHAMA
TRIENNALE 2011に出展。2014年 福岡市赤煉瓦文化館にて「偶景
-incidents-」をPlan Co Zero「カラスとカササギ」のための習作として発表。
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| 泉山朗土(タイトル未定)2014年 [映像] |
今岡昌子
IMAOKA Masako
神奈川県横浜市生まれ。2001年 コニカプラザ(東京)他にて写真展「Re・Birth~ガレキの隣のオンナたち」開催。同年
東京都写真美術館にて「明日のために-日本のドキュメンタリー写真家」参加。2002年 第2回さがみはら写真新人奨励賞、2007年 第23回東川賞新人賞受賞。2008年 九州へ移住。2011年 つなぎ美術館(熊本)、2012年 銀座ニコンサロン、2013年 ギャラリーおいし(福岡)にて個展「トポフィリア-九州力の原像へ」開催。
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| 今岡昌子「シグナルトランスダクション(変容へ)」2014年 [写真] |
酒井咲帆
SAKAI Sakiho
1981年 兵庫県生まれ。2006-09年 九州大学USI子どもプロジェクトに所属し、子どもの居場所づくりの研究に携わる。2009年 写真屋「ALBUS」を福岡市に立ち上げ、写真現像や家族撮影などを営みながらまちづくりに関わっている。2011年 水戸芸術館にて「クリテリオム81 酒井咲帆写真展 いつかいた場所」、2014年 太宰府天満宮宝物殿(福岡)にて「神さまはどこ?
酒井咲帆・前田景
写真展」開催。
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| 酒井咲帆「いつかいた場所」 [写真] |
寺江圭一朗
TERAE Keiichiro
1981年 広島生まれ。大分大学大学院修了後、2005-08年 共同アトリエ3号倉庫(福岡)のメンバーになる。2008-10年 旧大賀APスタジオ(福岡市)を共同設立。2013年 +100P arts & studio(福岡市)を立ち上げる。2006年3号倉庫にて個展「カミサマ教」、2013年 ARCADE(沖縄)にて個展「空っぽの音 満ちた声 それから その真ん中」など開催。グループ展にも2012
年
カフェビョルナダ/釜山湾沿岸旅客ターミナルにて「2012 WATAGATA ARTS FESTIVAL 〝NET-CO〟」、2014年konya-gallery(福岡)にて「konya2023 New Yearʼs art mart - Treasure Ship」をはじめ多数参加。
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| 寺江圭一朗「another way -石職人-」2014年 [映像] |
菱川辰也
HISHIKAWA Tatsuya
1976年 大分県日田市生まれ。2007年 ギャラリーおいし(福岡)、2009年 art space tetra(福岡)にて個展開催。2013年 art space tetraにてグループ展「部屋を飾る/絵画・写真」に参加。
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| 菱川辰也「市内風景」2013年 [絵画] |
森田加奈子
MORITA Kanako
1979年 香川県生まれ。九州造形短期大学卒業後、2003-05年 共同アトリエ3号倉庫(福岡)のメンバーになる。2004年 3号倉庫にて「消えない風景」、2013年 ギャラリー58(東京)にて「遠くて近い」など個展多数。グループ展も2012 年 カフェビョルナダ/釜山湾沿岸旅客ターミナルにて「2012 WATAGATA ARTS FESTIVAL 〝NET-CO〟」、2014年konya-gallery(福岡)にて「konya2023 New Yearʼs art mart - Treasure Ship」など多数参加。
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| 森田加奈子(左)「アンティエ」2011年/(右)「コイル」2011年 [絵画] |
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